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両手でキーボードを見ないで打てたらこんなに便利なことはない。 それをマスターしたくて、学校に通ったり、そう言う練習ソフトを買ったりしている人が多い。
俺のところへも、「どういうソフト」がいいかと聞いてくる相談者の方がいる。 そのたびに俺は答えに困ってしまう。 なぜなら、俺はそう言うソフトを使って練習したことは無い。 かと言って誰かに習ったこともない。
実は、俺が両手ブラインドタッチが出来るようになったのは、つい3年前からなのだ。 それまでは、キーボードを観ながら右手の人差し指一本でやってきたのだ。 それで不便を感じたことは無い。 それがなぜ急に両手ブラインドタッチをしようと思いたったのかというと、俺の目が急速に悪くなって、左右の視力が急速に落ちたからだ。 特に左目の視力が極端に落ちた。 そのため、「将来どんなに視力が落ちても、キーボードを打てるようにしておきたい」、と思ったのが理由だ。
で、両目をつぶって、両手で自分の名前を打ってみた。 結果は散々だった。 何度やっても結果は悲惨だった。 そこで考えた。 両目を開けて、キーボードを観ながら打てばかなり早く打てるのに、両目をつむると打てないのはなぜか・・・・ 答えは、打ちたいキーの位置がわからないということだ。 そうなのだ、打ちたいキーの位置さえ分かれば打てるのだ。
では、絶対に俺はキーボードの配列がわかっていないのだろうか。 これから配列を覚えようとしても、確かに時間をかければ出来るようになるだろう。 だが、そんな悠長なことをしていていいのだろうか。
俺は考えた・・・そしてわかった。 俺は「キーボードの配列を記憶している」ということに気がついた。 ただ、俺自身がそれを自覚していないだけなのだ。 ではなぜ自覚していないのか、それは理屈で考えているからだ。
俺は50年以上の間、キーボードを見続けてきたのだ。 と言うことは、俺の脳(潜在記憶)はそれを覚えているはずだ。 そのことに気がついたのだ。
であれば、あとは簡単。
潜在意識に働きかけて、その記憶を表に出してあげればいいのだ。 では、どのように潜在意識に働きかけるか、暗示だ、そう自己暗示だ。
人がブラインドタッチが出来ないのは、潜在意識に「目をつむったらキーボードの配列がわからない」、「キーボードを見ないと打てない」と言うマイナスの暗示を常に掛けてきたことが原因なのだ。
それならば、プラスの暗示を掛けて、そのマイナスの暗示を払拭してあげればいい。
「わたしはキーボードの配列を知っている」「目をつむっても、キーボードの配列を思い浮かべることが出来る」「わたしが打ちたいと思ったキーの位置に無意識に指が届く」と、潜在意識に暗示をかけてあげたのだ。
そして、目をつむって楽しんでキーボードを打っている自分の姿をイメージしたのだ。
結果、一日でブラインドタッチをモノにした。
相談に来るコ方にも暗示の掛け方を教えてあげている。 でも俺が出来たのだからと言っても、同じことを誰にでも出来るとは言わない。 ただ、俺は出来たのだ。 そして、相談者の方たちにも、いい結果が出ている事は確かなのだ。
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21:31, Sunday, Aug 20, 2023 ¦ 固定リンク
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